パソコンを使う上で、セキュリティソフトは必要でしょうか!
巷には、Macはセキュリティ機能が強いから必要ないとか、Windows10にはWindows Defenderと言う強力なセキュリティ機能が標準で搭載されているから安心などの声を耳にすることがあります。
それって、本当でしょうか?
答えは、間違いです!
Macは、そもそも市場規模が小さく、ウイルスの存在が少ないため、Windows10に比べて、Macのセキュリティ機能が特別に強い訳ではありません。
また、Windows10のWindows Defenderは、ファイヤーウォールなど世界トップクラスの性能を誇りますが、個人情報保護や迷惑メール対策、ランサムウェア防御などの機能はありません。
したがって、総合的なセキュリティソフトの導入を行うなどの対策が必要となります。
また、市販のセキュリティソフトは、適時アップデートされ、新たなウイルスに対処するスピードが速いなどのWindows Defenderにはないメリットがあります。
ここで、改めてセキュリティソフトの機能について紹介します。
セキュリティソフトの機能
- パソコンやスマートフォンなどをウイルスやスパイウェアから守る
パソコンやスマートフォンに害を及ぼすウイルスの侵入防止や駆除 - Netからの攻撃や不正なアクセスをブロックする
セキュリティソフトに組み込まれたファイアウォールにより、パソコンやスマートフォンを監視して、外部からの攻撃や不正なアクセスをブロック - 迷惑メールの除去など
迷惑メールなどのスパムメールには、フィッシングメールが含まれることもあり、個人情報を盗むなど悪質なものもあります。
セキュリティソフトには、迷惑メールを検出して振り分ける機能を持ったものもあります。 - フィッシング詐欺対策
フィッシングとは、銀行やショッピングサイトを装ったメールを送り、パスワードなどを盗み取ろうとするものです。
フィッシング詐欺のデータベースを基に、フィッシングメールを検出してブロックします。 - 個人情報保護
クレジットカードや電話番号などの個人情報が外部に漏れるのを防止します。 - パソコンのチューンナップ
パソコンの動作スピードを簡単な操作で改善する機能を搭載したセキュリティソフトがあります。 - 有害サイト規制
子どもに見せたくないサイトをブロックして、サイトを非表示にします。
ウイルス対策の現状
Windows
Windowsは市場規模が大きいだけに、その裏返しでウイルスもMacに比べて多数確認されています。
それだけにセキュリティソフトの種類も多く、各社が機能を競っています。
Mac
Macにはマルウェアは存在せず、Macにはセキュリティソフトは不要だと言われていたのは、過去の話です。
Macはシェアが拡大傾向にあり、Macを狙ったウイルスも増えており、セキュリティ対策の必要性が高まっています。
セキュリティソフト選びのポイント
セキュリティソフトの選定については、「ウイルスの検出能力の高さ」に加え、「動作の軽さ」や「サポート体制」など基本的なことから使用期限など多岐に渡ります。
ウイルスの検出能力の高さで選ぶ
セキュリティソフトを選ぶポイントは何と言っても、ウイルスの検出能力の高さです。
検出能力とは、セキュリティソフトがどれだけマルウェアを検出できるかを評価したものです。
評価機関としては、独立した第三者機関のAV-Comparatives.org(オーストリア)やAV-Test.org(ドイツ)などが有名です。
この記事では、AV-Comparatives.orgの2022年3月の実績データーを参考に、マルウェアの検出能力や価格との兼ね合いから、順位付けを行い紹介します。
AV-Comparatives.orgのランク付けは、「☆3つ」が最高ランクで表示され、日本で有名なセキュリティソフトでは、Bitdefender(ZEROスーパーセキュリティ)・マカフィー・ノートンが「☆3つ」にランクインしています。
動作の軽さで選ぶ
セキュリティソフトが重いとパソコンやサーバに負荷がかかり、動作が重くなってしまうこともあるため、軽さについても確認する必要があります。
動作の軽さについてもAV-Comparatives.orgのサイトで確認できます。
サポート体制で選ぶ
セキュリティソフトの動作が不安定になったりした場合の問い合わせ先や、サポート体制について確認することも大切です。
日本国内で販売されているセキュリティソフトは、海外で開発されているものが多く、サポートの窓口が、日本にあり日本語対応がしっかりしていることが重要です。
サポート体制がメールだけで電話での対応はしてないなど、メーカーによって体制にバラツキがあるので注意が必要です。
使用期限やインストール可能台数で選ぶ
セキュリティソフトには、一部を除いて1年や3年などの使用期限が決められており、期間終了後は有料で更新するか、新たにセキュリティソフトを購入する必要があります。
また、インストールできる台数が1台限定や複数台にインストールできるタイプがあるので使用環境や、パソコンの保有台数で選ぶのも一つの方法です。
パッケージ版とダウンロード版の違いで選ぶ
パッケージ版
パッケージ版は、ダウンロード版と比べて若干、価格が高くなります。
ただし、インストール用のディスクとパッケージが手元にあるため、簡単な取扱い説明やシリアルナンバーなどが、すぐに確認することができて便利です。
ダウンロード版
Net環境があれば、必要なときにすぐに購入できるのがメリットです。
また、パッケージ版に比べると価格が若干、安くなります。
主なセキュリティソフトの紹介
ここで紹介するセキュリティソフトは、先にも述べたとおり、マルウエアの検出能力と使用期限や価格との兼ね合いから、おすすめする順位をつけて紹介します。
したがって、市場での人気やシェアとは異なった評価となっています。
1位:「ZERO スーパーセキュリティ」シリーズ
販売元:ソースネクスト(SOURCENEXT)
ZEROスーパーセキュリティ
特 徴
ZEROスーパーセキュリティはマルウエアの検出能力や防御力が世界トップクラスと軽さが売りのセキュリティソフトです。
第三者機関のAV-Comparatives.orgの性能試験で7年連続最高スコアを記録しているBitdefender Internet Securityのエンジンを搭載しています。
また、ZEROスーパーセキュリティには、使用期限の設定がなく期限切れなしで一度インストールしたパソコンで無期限で使えて、期限切れの心配がありません。
ただし、インストールできるパソコンは、最初の1台に限られており、買い替えなどで別のパソコンに引き継ぐことはできませんので注意が必要です。
ZEROスーパーセキュリティの詳細は、以下のページでご覧になれます。
2位:「マカフィー」シリーズ
販売元:マカフィー(McAfee)
マカフィー リブセーフ
特 徴
家族全員、何台でもインストール可能、しかも、パスワード管理機能付き!
第三者機関のAV-Comparatives.orgでも高い評価を得ているパフォーマンスに優れたセキュリティソフトです。
ランサムウェアを含む新たなマルウェアでも挙動を分析してブロックします。
マルチOS対応&マルチデバイス対応でご家族を守ります。
※マカフィー アンチウイルスを除く
3位:「ESET」シリーズ
販売元:キヤノンITソリューションズ(Canon IT Solutions)
ESET ファミリー セキュリティ
特 徴
サイバー攻撃を多層防御機能でブロック、高いウイルス検出能力
ウイルス・スパイウェア対策、ランサムウェア対策、フィッシング対策などの基本機能に加えて、インターネットバンキング保護やペアレンタルコントロールなどの機能も実装した総合セキュリティソフトです。
動作が軽く、パソコンへの負担を抑え、メモリー搭載量が少ないパソコンでもストレスなく使えます。
4位:「ノートン」シリーズ
販売元:ノートンライフロック(NortonLifeLock)
ノートン 360 デラックス
特 徴
マルウェア対策・個人情報保護など、多彩なセキュリティ機能を搭載
ランサムウェア/ウイルス対策・自動オンラインバックアップ – 25 GB・Wi-Fi 送受信データの暗号化(VPN)・お子様のネット利用管理・ダークウェブ モニタリング など
複数台に導入可能なマルチデバイス版など、ラインアップが豊富です。
5位:「ウイルスバスター」シリーズ
販売元:トレンドマイクロ(TRENDMICRO)
ウイルスバスター クラウド
特 徴
日本国内では、トップシェアのセキュリティソフトです。
AI技術で高い防御力とクラウド技術により「侵入を防ぐ」「脅威を検知」「データを保護」の多層防御の考え方にAIを組み込んで高い防御力を提供します。
日々増加する新たな手口を使った脅威も含め、より多くの脅威から守ります。
最新モデルではモバイルを標的にしたフィッシング、詐欺SMS対策が強化されています。
また、パソコンにかかる負荷が軽いのもポイントです。
AV-Comparatives.orgの検索方法
ここでは、マルウエアの検出能力の評価を行っている第三者機関のAV-Comparatives.orgについて、評価結果の検索手順を紹介します。
原文は英語ですが、Googleで検索を行うと日本語に翻訳されますので、分かり易い記事構成になっています。
実績検索の手順
GoogleでAV-Comparatives.orgを検索すると検索結果の一番上にHome AV-Comparativesが表示されるのでクリックして下さい。
次に、表紙に表示されるCONSUMER(消費者)をクリックします。
そこで表示されるページ上部のLatest Tests(最新のテスト)をクリックします。
ここで表示されるページの上部にMalware Protection Test March 2022の表示があるのでそこをクリックします。
次に、ここで表示されるページを下方向にスクロールしていくと、セキュリティソフトのマルウエア保護テスト2022年の最新ランク付けを見ることができます。
まとめ
いかがでしたか。
Net社会が益々複雑で多岐に渡って拡大する事により、パソコンのウイルスや、迷惑メールなどにフィッシングメールが含まれるなど、個人情報を盗まれるなど被害が増えると思われます。
この記事では、セキュリティソフトのマルウエア検出能力や価格の面から、おすすめのセキュリティソフを選び紹介しましたが、セキュリティソフトを導入したからと言っても万全ではありません。
一番の防御は怪しいアプリやソフトには、むやみにアクセスしないことです。
この記事が、皆様のお役に立てれば幸いです。