近年、ITエンジニアのニーズが高まっており、ますます注目されているのがプログラミングスキルの習得です。
英語教育と共に、小学校のプログラミング教育が始まるなど、国もITエンジニア育成のための支援策として給付金の創設など、色々な取り組みが行われています。
今、どんなプログラミング言語が人気なのか、将来性はどうなのか気になりませんか?
この記事では、プログラミング言語のランキング上位のプログラミング言語について、その人気の秘密に迫ります。
プログラミング言語の注目度ランキング!
学びたいプログラミング言語を選ぶ際、業界で関心の薄い言語を選んでも意味がありません。
ここでは「TIOBEインデックス」を参考にプログラミング言語を業界の注目度(=人気度)の面から見ていきます。
IOBEインデックスは、Google、Bing、Yahoo!、Wikipedia、Amazon、YouTube、Baiduなどの検索エンジンの検索実績を基に順位を決定しています。
出典:TIOBE Software「TIOBEインデックス」
<https://www.tiobe.com/tiobe-index/>
注目度:1位 Python
Pythonは、約30年前年に開発されたプログラミング言語です。
Pythonは「オフサイドルール」初稿というコードの書き方の規則があるため、だれが書いても同じようなコードになるよう工夫されています。
そのため読みやすく書きやすいプログラミング言語として知られており、学習が比較的容易なプログラミング言語のため初心者におすすめのプログラミング言語の一つです。
また、Pythonは豊富なライブラリを使えるのが特徴の一つです。
ライブラリとは一定の機能を果たす一連の関数が埋め込まれたプログラムのことです。
すでに用意された機能を呼び出して使えるため、ライブラリを有効活用することで、プログラムの作成が効率的に行えます。
また、Pythonは機械学習や人工知能を搭載したソフトウエア開発や統計処理や数値計算を得意とするプログラミング言語で、豊富なライブラリを使えるのが特徴です。
ライブラリを有効活用することで、プログラムの作成が効率的に行えるのが人気の理由の一つと考えられます。
また、Webアプリケーション開発ではPHPが一般的ですが、最近ではPHPよりもPythonの方が優れているとの評価が増えてきました。
理由としてはPHPがプログラミングの自由度が高い反面、ソースコードを書くのに一貫性がなく、他人の書いたソースコードを理解するのに時間が掛かるとの評価もあります。
Webアプリケーション開発では、確認作業に時間がかかるPHPよりも、他人の書いたソースコードがすぐに理解できるPythonの方が好まれる理由の一つです。
繰り返しになりますが、PythonはAI開発や機械学習・ビックデータ解析にも使用できる最先端技術の核になる言語であり、これから最も注目されるプログラミング言語です。
「Python」を学べる主なプログラミングスクール
注目度2位: C言語
C言語は約50年の歴史ある言語ですが、現在も根強い人気があります。
他の言語に比べてプログラムがコンパクトにできるため、家電品等への組み込みが容易であるとか、大規模なプログラム構築にも採用されているプログラミング言語です。
半面、プログラマーが記述する範囲が多く、ハードウェアの制御知識が必要になるなど、学習の難易度の高いプログラミング言語でもあります。
一方、C言語はプログラムの自由度が非常に高く、汎用性も高いためアプリケーションの開発から機械制御まで幅広い分野で活用されております。
コンパイル型言語のため動作速度が速く、ファイルサイズを小さくできるため、OS周りのシステムや組み込みハードウェア、IoT分野などで広く活用されています。
なお、C言語はGUI(Graohic User Interface)を構築するのは苦手な言語です。
※ GUIとは、ユーザーインターフェースの一部で、情報の提示に画像や図形を使用して操作をマウスやタッチパネルなどの画面上の位置により指示を行うものです。
注目度3位: C++
C++はC言語にオブジェクト指向やテンプレートなどの機能が追加されたC言語を機能拡張したプログラミング言語です。
また、C言語のようにハードウェアを直接操作できるため、OSを介してGUIのアプリケーションやモバイルアプリケーションまで幅広いプログラムが構築できるプログラミング言語です。
データ解析処理や統計などの高速で動くソフトウェアが求められるケースではC++が多く使用されています。
また、同じ機能であれば、C言語で書くよりもコンパクトに書けるのもC++の特徴の一つです。
「C言語、C++」を学べるプログラミングスクール
オブジェクト指向については以下の別記事で紹介してますので参考にして下さい。
注目度4位: Java
Javaは、高速かつ動作が安定しており、信頼性の高いシステムを構築でき、大規模なシステム構築で採用されることが多い言語です。
Javaは世界中の基幹システムで使われているオブジェクト指向プログラミング言語であり、長年に渡って使われてきたため多くのライブラリやフレームワークがあります。
Javaは、Java仮想マシンにより、Windows、Mac、Linuxといったプラットホームにかかわらずコードを実行することが可能です。
OSに依存しないという点は重要で、Javaの人気が高い理由の一つです。
JavaはWebアプリケーションのサーバーサイドプログラム、金融システムなどの厳しい要件に対応できるプログラミング言語です。
サーバーサイドとは、サーバー側で動くアプリケーションのことで、Web上のアプリケーションがよい例です。
また、JavaはWebとも相性が良く、幅広いプログラムが構築できるプログラム言語です。
SIer業界には特に強いプログラミング言語です。
「Java」を学べる主なプログラミングスクール
注目度5位: C#
マイクロソフトが開発したオブジェクト指向プログラミング言語であり、Windowsとの相性が良くWindows向けアプリケーション開発には多く使用されています。
C#はマイクロソフト社が提供する各種ツールによって開発がサポートされているため、使いやすいプログラミング言語として知られています。
C#はWindows向けアプリケーション以外にもMacやiOS、Androidといった他のOSにも対応しており、Webアプリケーション開発もできる汎用的なプログラミング言語となっています。
また、Unityを使うことでゲーム開発も行えるのがC#の特徴の一つであり、3Dゲーム開発や2Dゲーム開発にも対応しています。
「C#」を学べるプログラミングスクール
注目度6位: Visual Basic
Visual Basicの詳細は割愛します。
注目度:7位 JavaScript
JavaScriptは、約25年前に開発されたプログラミング言語です。
JavaScriptはWeb上でプログラムを実行させるスクリプト言語であり、HTMLやCSSと組み合わせてWebサイトを作成するのに用いられます。
HTMLとCSSだけでは表現できない動きのあるページ作りには欠かせないスクリプト言語です。
また、フロントエンドだけでなく、サーバーサイドでも動く汎用性が高いプログラミング言語です。
学習が比較的容易なプログラミング言語のため、プログラミング初心者におすすめのプログラミング言語の一つです。
「JavaScript」を学べる主なプログラミングスクール
スクール名称 | 特徴・学習スキル | 紹介記事 |
ポテパンキャンプ | 実践的カリキュラムで開発スキルを習得 JavaScript/Ruby/Ruby on Rails/etc | 記事を見る |
ランテック | Web系開発が習得できる実践的カリキュラム JavaScript/Ruby/Ruby on Rails/etc | 記事を見る |
DMM WEB CAMP | チーム開発など実践的な技術を総合的に学習 JavaScript/Ruby/Ruby on Rails/etc | 記事を見る |
テックブースト | ブロックチェーン、AI、IoTなども学べる JavaScript/Ruby/Ruby on Rails/PHP/etc | 記事を見る |
DIVE INTO CODE | 総学習時間720時間の充実したカリキュラム JavaScript/Ruby/Python/etc | 記事を見る |
注目度:8位 SQL
SQLの詳細は割愛します。
注目度:9位 Assembly language
Assembly languageの詳細は割愛します。
関心度10位: PHP
PHPはWeb開発で多く使用されるスクリプト言語です。
PHPとHTMLはWEB制作などで一緒に使われることが多く、HTMLで制作されたページにPHPを組み込んで動的な要素を加える使い方をします。
Web上で動的な要素を加える点ではJavaScriptと似ていますが、PHPはサーバー側で実行されるのが特徴で、JavaScriptがWebブラウザ上で実行されるのとは大きく異なります。
「PHP」を学べる主なプログラミングスクール
関心度16位: Ruby
Rubyは日本の「まつもとゆきひろ氏」によつて1995年に公開されたオブジェクト指向プログラミング言語です。
Rubyは、Ruby on Railsなどのフレームワークを使用して、Webサイト開発の現場で使用されるのが一般的です。
Ruby on Railsを使うとアプリケーションを作る際に毎回必要な記述を省略でき、必要最低限のプログラミングだけで済むようになります。
また、便利なパッケージ管理システムであるGemが使えるのもRubyの特徴一つです。
GemはRuby用のサードパーティ製ライブラリで、Gemをインストールすることで、多くのライブラリが活用できるようになります。
日本では、スタートアップ企業などに人気の高いプログラミング言語です。
「Ruby」を学べる主なプログラミングスクール
スクール名称 | 特徴・学習スキル | 紹介記事 |
ポテパンキャンプ | 実践的カリキュラムで開発スキルを習得 Ruby/Ruby on Rails/JavaScript/etc | 記事を見る |
ランテック | Web系開発が習得できる実践的カリキュラム Ruby/Ruby on Rails/JavaScript/etc | 記事を見る |
DMM WEB CAMP | チーム開発など実践的な技術を総合的に学習 Ruby/Ruby on Rails/JavaScrip/etc | 記事を見る |
テックブースト | ブロックチェーン、AI、IoTなども学べる Ruby/Ruby on Rails/JavaScript/PHP/etc | 記事を見る |
DIVE INTO CODE | 総学習時間720時間の充実したカリキュラム Ruby/Python/JavaScript/etc | 記事を見る |
まとめ
いかがでしたか。
記事を書きながら感じたのですが、開発から50年以上経過しているC言語が上位にランクされているのは汎用性の高さと安定性が理由の一つだと思います。
最近のオブジェクト指向のプログラミング言語に比べて、学習の難易度は高いですが一度はトライして見る価値のあるプログラミング言語の一つです。
一方、最近ではPythonの人気が益々上昇基調にあり、この傾向は今後も続くと思われます。
この記事が、皆様のお役に立てれば幸いです。
コメント