小学校のプログラミング教育が、2020年度から必修となり、いま多くの注目を集めております。
必修化といっても「プログラミング」という教科ができた訳ではなく、算数や理科などの既存の教科の中にプログラミングの要素を取り入れたものになりました。
この記事では、小学校プログラミング教育の手引(第三版 文部科学省)を分かり易く紹介します。
また、記事の後半では「こども向けプログラミング学習ソフト」や「こどもプログラミング教室」について紹介します。
小学校におけるプログラミング教育のねらい
- 「プログラミング的思考」を育むこと。
- 情報社会がコンピュータ等の情報技術で支えられていることに気付き、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと。
- 各教科等の内容を指導する中で、各教科等での学びをより確実なものとすること。
プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりすることは考えられるが、それ自体をねらいとしてはいない。
※参照元:小学校プログラミング教育の手引(第三版)|文部科学省
<https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1403162.htm>
小学校で学ぶ学習内容と対象学年
社会 4年生の学習
都道府県の特徴を組み合わせて47都道府県を見付けるプログラムの活用を通して、その名称と位置を学習
算数 5年生の学習
プログラミングを通して、正多角形の意味を基に正多角形をかく学習
理科 6年生の学習
身の回りには電気の性質や働きを利用した道具があること等をプログラミングを通して学習
家庭 6年生の学習
自動炊飯器に組み込まれているプログラムを考える活動を通して、炊飯について学習
音楽 3年生~6年生
様々なリズム・パターンを組み合わせて音楽をつくることをプログラミングを通して学習
※参照元:小学校プログラミング教育の手引(第三版)|文部科学省
<https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1403162.htm>
プログラミングの学習活動について
- 情報化の進展と生活や社会の変化を探究課題として学習
- まちの魅力と情報技術を探究課題として学習
- 情報技術を生かした生産や人の手によるものづくりを探究課題として学習
- 課題について探究して分かったことなどを発表(プレゼンテーション)する学習
※参照元:小学校プログラミング教育の手引(第三版)|文部科学省
<https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1403162.htm>
企業と連携した指導例
自動車メーカーと連携する指導例
情報技術を生かした最新の自動車や、安全な社会に向けたものづくりに携わる人々との関わりを通して、情報技術の進展と豊かで安全な生活の実現に向けた取り組みを行う。
住宅メーカーと連携した指導例
私たちの住む家が新しい情報技術の進展による様々な工夫によって、暮らしやすくなっていることを理解し、様々な立場の人の意見を取り入れて考えるなどの資質・能力を育成する。
インターネット関連企業と連携する指導例
自分たちのまちの魅力を自分たちが発信することで、まちの活性化に役立つことを理解すると共に、伝えたいまちの魅力を選んだり、まちの情報を発信するなどの資質・能力を育成する。
※参照元:小学校プログラミング教育の手引(第三版)|文部科学省
<https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1403162.htm>
小学生向けプログラミング学習ソフト
小学生がプログラミングを学ぶためのプログラミング学習ソフトの選定について、その特長や仕様、動作環境等について調べました。
その中で感じたのは、本格的なプログラム言語学習への移行を意識したソフトや、若干ゲーム思考の強いソフトまで色々ありましたが、次の2つに絞り紹介します。
2つのプログラミング学習ソフトは、お子さんと指導される方が一緒に遊ぶ感覚で学習できますので、お子さんと一緒に楽しみながら学習してみませんか。
embot(エムボット)
embotはダンボールや身の回りのものを使った、プログラミングに自然と親しむことができる教育用ロボットです。
また、プログラミング学習を行う中で自然に実践的なプログラミングの構文に馴染めるよう工夫されております。
if文(条件分岐)や for文(繰り返し処理)等のコンピュター言語では一般的に使われている基本構文が分かり易く表現されており、遊びながらプログラミングを学べます。
また、embotは5年生の算数「円と正多角形」の学習では中心角を等分して正多角形を作図すると、最終的には頂点が増えると円に近づくという算数の学び方と同じ流れで学習をすることができるよう工夫されております。
embotは文部科学省、総務省、経済産業省が実施する「未来の学び プログラミング教育推進月間」(通称:みらプロ)にて教材として採用されております。
対象年齢6歳〜

Scratch(スクラッチ)
Scratchは、アメリカのマサチューセッツ工科大学がプログラミング初心者向けに開発したプログラミング教育用ソフトです。
特徴は、簡単な入力とマウス操作でブロックを組み合わせるだけでプログラムが作れるため、簡単にプログラミングを学ぶことができます。
日本国内の多くの「プログラミング教室」が、Scratchを教材として導入しております。
対象年齢:8歳〜16歳

小学生向け「プログラミング教室」
小学生向けのプログラミング教室は、参入が増えておりますが、使用ソフトの殆んどがScratch(スクラッチ)をメインに学習するシステムになっております。
一方embot(エムボット)は後発ですが、教材として(みらプロ)で採用されていることもあり、これから小学生向けプログラミング教室での採用が増えてくると思われます。
エジソンアカデミー「ロボット プログラミング教室」
対象: 8歳以上
全国 900教室以上で開講
エジソンアカデミー「ロボット プログラミング教室」の概要
「エジソンアカデミー」は、アメリカのマサチューセッツ工科大学が開発した子供向けソフト(スクラッチ)をベースにロボット用に改良したプログラミングを楽しく学べるスクールです。
エジソンアカデミー「ロボット教室」の公式ホームページはこちらです
エジソンアカデミー ロボット プログラミング教室の特長
- 初回授業からプログラミングになじめます。
- ロボット作りとプログラミングの両方が体験できます。
- スクール終了後も教材で楽しめ、国際大会(URC)に出場することもできます。
プログラミング教室がどのようなものなのか、自分の子どもでもできるのか、不安に思っている方も多数いらっしゃると思います。
ぜひ一度、お近くの「こどもプログラミング教室」の無料体験授業に参加してみませんか。
きっと、楽しいだけではない、お子さんの隠れた才能に巡り合えるでしょう
エジソンアカデミー「ロボット教室」の公式ホームページはこちらです
まとめ
いかがでしたか。
小学校のプログラミング教育が2020年にスタートしましたが、小学生向けのプログラミング学習ソフトやプログラミング教室が目立つようになりました。
今回、紹介したプログラム学習ソフトは、遊び感覚で簡単にプログラミングを学べる要素が取り入れらております。
また、小学生向けのプログラミング教室も数多く開校されております。
子供たちが成長して、本格的なプログラミングを理解するための一歩になることが期待できますので、皆様もお子さんと一緒に学んでみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
コメント