スマホに限らず最近では、パソコンも一人に1台の時代になってきました。
多くのメーカーから、さまざまなパソコンが販売されていますが、パソコンに詳しくない人にとっては、どれを選べばいいのか悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
パソコンといえばデスクトップだけではなく、最近ではノートパソコンが主流になっています。
また、パソコン選びには性能面だけでなく、サイズや重量、ディスプレイなど確認すべき項目が盛りだくさんです。
この記事では、初めにノートパソコンをタイプ別に商品紹介を行い、次にノートパソコンを構成する主要なパーツについて着目すべきポイントについて解説します。
商品紹介については、ゲーミングPCを除いて可能な限り構成するパーツをCPU:インテルCore i5 ストレージ: SSD 256GB メモリ容量:8GBに固定して紹介します。
ノートパソコンの4つのタイプ
ノートパソコンは、持ち運びに便利なモバイルPCやタブレットPC(2in1)、据え置いて使うことが多いスタンダードPC、ゲームに特化したゲーミングPCに分類できます。
モバイルPC
- 画面サイズはモバイル向きの13.3インチ以下がメイン!
- 快適な動作と振動に強いSSD搭載モデルが主力!
- 常に持ち歩いて使う用途のため、軽さが売り!
モバイルPCの最大の特徴は、なんと言ってもサイズや軽さです。
スタンダードPCの1/2程度の1kg位と軽く、大きさもバックに入る13.3インチが主流で、大きくても14インチまでのPCです。
そのため、部品の軽量化や部品点数を減らしているため、性能面では、どうしてもスタンダードPCに比べて少し劣る傾向があります。
LAVIE N12 N1255/BA 2021年 春モデル
画面サイズ:12.5型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1130G7 ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 10 Home 64bit 重量:0.95kg
VAIO SX12 VJS12490611S 2021年 秋冬モデル
画面サイズ:12.5型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1155G7 ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Pro 64bit 重量:0.89kg
FMV LIFEBOOK CH75/F3 2021年 秋冬モデル
画面サイズ:13.3型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1135G7 ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Home 64bit 重量:0.99kg
Let’s note SV2 CF-SV2LDCCR 2022年 春モデル
画面サイズ:12.1型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1155G7 ストレージ容量SSD:512GB メモリ容量:16GB OS:Windows 11 Pro 64bit 重量:1.01kg
dynabook G6 2022年 春モデル
画面サイズ:13.3型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1155G7 ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Home 64bit 重量:0.89kg
MacBook Pro (M1、2020)
画面サイズ:13.3インチ CPU:Apple M1チップ ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB
重量:1.4kg
タブレットPC(2in1)
パソコンとしてもタブレットとしても使える2in1タイプで、タッチ操作ができるのも特徴です。
また、キーボードが脱着できるセパレートタイプと、360度回転して使えるコンバーチブルタイプがあります。
Let’s note QV1 CF-QV1LDMCR 2022年 春モデル
画面サイズ:12型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1135G7 ストレージ容量SSD:512GB メモリ容量:16GB OS:Windows 11 Pro 64bit 重量:0.95kg
dynabook V6 P1V6UPBB 2022年 春モデル
画面サイズ:13.3型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1155G7 ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Home 64bit 重量:0.98kg
スタンダードノートPC
ノートパソコンの主力となるモデルで、低価格の製品から高性能なものまで使い方によって選択の幅が広いパソコンです。
画面サイズが15.6インチ以上と大きめで、文字なども見やすく快適に使えます。
本体が大きいためキーボードのスペースにも余裕があり、テンキーも搭載された使いやすいタイプのパソコンです。
LAVIE Smart N15 PC-SN164 2021年 冬モデル
画面サイズ:15.6型 CPU:第10世代 インテル Core i5 10210Uストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Home 64bit
dynabook X6 P1X6UPEG 2022年 春モデル
画面サイズ:15.6型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1155G7 ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 11 Home 64bit 重量:2.4kg
DELL Inspiron 15 5510 NI555-BNHBNP 2021年 夏モデル
画面サイズ:15.6型 CPU:第11世代 インテル Core i5 11300H ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 10 Home 64bit 重量:1.65kg
Lenobo ThinkPad L15 Gen 2 20X30048JP 2021年 夏モデル
画面サイズ:15.6型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1135G7ストレージ容量SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 10 Pro 64bit 重量:1.98kg
HP ProBook 450 G8 2021年 春モデル
画面サイズ:15.6型 CPU:第11世代 インテル Core i5 1135G7 ストレージ容量 SSD:256GB メモリ容量:8GB OS:Windows 10 Pro 64bit 重量:1.74kg
ゲーミングPC
ゲームを快適に楽しむ場合は、処理速度や表示速度などの性能が特に重要になります。
高性能なCPUに加え、高容量のSSDやメモリが搭載されたパソコンです。
ゲーミングPCは高性能のため、通常用途でも快適に作業ができます。
ASUS ROG Strix G17 G713IH 2022年 春モデル
画面サイズ:17.3型 CPU:第3世代 AMD Ryzen 7 4800Hストレージ容量SSD:512GB メモリ容量:16GB OS:Windows 11 Home 64bit 重量:2.4kg
パソコンの性能を決める6つのポイント
パソコンの性能を決める主要なパーツにはCPU・メモリ・ストレージ(SSDやHDD)が挙げられます。
ここでは、パソコンを構成する主要な3つのパーツに加え、ディスプレイ・光学ドライブ・Officeソフトついて解説します。
CPUの選び方
CPUはパソコンの頭脳にあたり、CPUの性能が高いほど処理速度が速くなります。
CPUにはIntelのCoreシリーズと、Intelと同等の性能ながら価格を抑えたAMDのRyzenシリーズがあります。
一般的なパソコンの使い方の場合は、IntelとAMDのどちらを選んでも特に問題はありません。
他には、AppleのMacBook用に開発されたM1チップと呼ばれるCPUもあります。
CPUの型番の読み方!
CPUの型番からシリーズや、コア数、動作周波数など、さまざまな情報が読み取れます。
Intelの場合、シリーズ名の後ろにつく数字の先頭の1~2桁が世代を表しており、基本的に世代が新しいほど高性能になります。
例えば、プロセッサーシリーズ名「i7」の後ろに5桁の番号がありますが、先頭の2桁が11の場合には第11世代の製品であることを示しています。
ここで特にCPUの世代チェックが特に必要になってくるのは、パソコンのアウトレット品や中古品を購入する場合などです。
一般的に中古品の場合、HDDを新品に入れ替えていることが多いですが、構造上CPUは入れ替えができないからです。
このように、アウトレット品や中古品では同じシリーズのCPUを搭載したパソコンでもCPUの世代によって性能が全く異なりますので注意が必要です。
Intelの型番と世代の表示例
Core i7-1185G7 ⇒ 第11世代のCore i7シリーズのCPUであることが読み取れます。
i7の数字部分がi3からi5⇒i7⇒i9と大きくなるほど性能が高くなります。
性能の目安はi5を基準に選ぶと良いでしょう。
※ネット検索や動画視聴程度で使用するのであればi3でも十分使えます。
AMDの型番と世代の表示例
Ryzen7 4800U
AMDのCPUもIntelのCPUと同様にRyzen7の7の部分が3から5⇒7⇒9と大きくなるほど性能が高くなります
また、この性能を表す数字は、IntelとADMは同列になっています。
「intel」と「AMD」の対比表 | ||||
---|---|---|---|---|
動作速度 | intel | AMD | ||
非常に速い | core i9 | Ryzen 9 | ||
速い | core i7 | Ryzen 7 | ||
標準 | core i5 | Ryzen 5 | ||
遅い | core i3 | Ryzen 3 | ||
非常に遅い | celeron Pentium | Athlon |
CPUを選ぶ際の着眼点!
Intelの古いCeleronやPentiumを搭載したパソコンや、ADMのAthlonなどを搭載したパソコンは動作が遅いので、安いからと言って選ばないようにしましょう。
※店頭には、まだCeleronやAthlonなどの古いCPUを搭載したパソコンが多く展示・販売されています。
メモリの選び方
メモリは、データやプログラムを一時的に保存するためのパーツです。
また、メモリの容量は、よく作業机の広さに例えて説明されることが多いパーツです。
メモリ容量が大きければ、作業スペースが大きくなるのと同様、パソコンの処理速度が速くなり快適に使えるようになります。
メモリ容量の目安
低価格のパソコンではメモリが4GB以下の場合が多いですが、複数のソフトを使って作業をする場合には、動作のスピードが極端に遅くなる場合があります。
メモリ容量の目安として、8GBのメモリを基準として選ぶことを、おすすめします。
また、必要以上にメモリ容量を大きくしても意味がありませんが、高速な画像処理やゲームなどに使う場合には、16GBや32GBのメモリが必要になる場合があります。
※ネット検索や動画視聴程度でパソコンを使うのであれば4GBでも十分使えます。
ストレージの選び方
ストレージは、パソコンのデータやプログラムを長期的に保存するための記憶装置です。
ストレージにはSSDとHDDがありますが、ここではSSDとHDDの特徴と使い分けについて紹介します。
SSD(Solid State Drive)
SSDはSDのようなフラッシュメモリを大型化したような記憶デバイスであり、メモリ上に電気的にアクセスをして、データやプログラムの読み書きを行います。
HDD(Hard Disc Drive)
2.5インチほどのディスク型の記録デバイスに機械的にアクセスして磁気によりデータやプログラムの読み書きを行います。
SSDとHDDの特徴
SSDの特徴はHDDに比べると、「省電力」「衝撃に強い」「読み書き速度が速い」「軽い」など良いことずくめです。
ただし、まだ価格が高いため大容量SSDを搭載したパソコンは少ないようです。
HDDは低価格で高容量のものが流通していますが、「衝撃に弱い」「読み書き速度が遅い」などの欠点があります。
そのため、ノートPCの高級機種では、SSDとHDDの両方を搭載して、それぞれの利点を活かして使うモデルもあります。
機能面の使い分けとして、OSをSSD上で高速に動作させてパソコンの起動時間を短縮、データはHDDに保存する使い方で、快適さとコストのバランスを取っています。
ストレージとしてSSDを搭載したパソコンを選ぶ場合には、256GBを基準にすると良いでしょう。
ディスプレイの選び方
ノートPCには、おおまかに12インチ・13インチ・14インチ・15インチ・17インチのモデルがあります。
据え置きで使うことが多い場合には、15.6インチがおすすめです。
また、仕事などで持ち運ぶ機会が多いなら13.3インチ以下のサイズをおすすめします。
ディスプレイの解像度!
低価格モデルでは1366×768、中級モデルでは1920×1080のフルHD、ハイエンドモデルは3840×2160の4K解像度をサポートしているモデルが一般的です。
解像度が高いほど表示する画像の情報量が増えるため、細部がはっきり表示され、奥行感も増すのでディスプレイの解像度はフルHDの1920 x 1080以上を、おすすめします。
ノングレア(非光沢・低反射)ディスプレイ
ノングレア液晶デップレイは、反射を抑える非光沢処理をしたディスプレイなので目が疲れにくくWordやExcelなど、文字が多い作業に適しています。
グレア(光沢・高輝度)ディスプレイ
明るい光沢処理をした液晶で、輝きのある色彩表現を楽しめます。
動画など映像クオリティを追求したいときに実力を発揮します。
TN・VA・IPSの3タイプのディスプレイ!
ディスプレイには駆動方式の違いによって、TN、VA、IPSの3タイプがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので簡単に紹介します。
低価格モデルには、TNタイプが搭載されていますが、中高級モデルではVAタイプやIPSタイプが主流になっています。
TNパネル
低価格で応答速度が比較的速いという特長がありますが、見る角度で色が大きく変わるという欠点があります。
VAパネル
VAパネルは純粋な「黒」が表現でき、コントラスト比が高いという特長があります。
ただし、IPSパネルと比べると視野角が狭いのが欠点です。
IPSパネル
視野角が広く、色が安定して見やすいので目にも優しいディスプレイです。
応答速度は遅めですが、画質の良さが評価されています。
また、最近ではクリエイター向けパソコンなどに、液晶よりも高いコントラストや速い応答速度の有機ELを搭載したモデルもあります。
光学ドライブの有無について
ノートPCのデバイスとして光学ドライブがありますが、最近ではパソコン本体の小型化などのため、光学ドライブを搭載してないモデルが増えています。
光学ドライブは、USB接続できるDVDタイプが3千円程度で購入できるため、特にCDやDVD動画を多用しない場合には、光学ドライブを搭載してないモデルでも問題はないです。
Officeソフトの有無について
一般的なパソコンのソフトとしてOfficeソフトのWordやExcelが定番になっていますが、パソコンによってはOfficeソフトが搭載されてないモデルがあります。
Officeソフトをパソコン購入後に別途購入すると、約1万円ほど割高になります。
Officeソフトの種類
Officeソフトには、次の2種類があります。
Office Personal
Office PersonalはWord・Excel・Outlookがセットになっています。
ワープロと表計算を主に使うようであれば、Office Personalで十分です。
Office Home & Business
Office Home & Businessは、Office PersonalにPowerPointが追加された商品です。
ワープロと表計算に加え、PowerPointを使ってプレゼンテーションなどを行う場合にはOffice Home & Businessが必須になります。
まとめ
いかがでしたか。
ノートPCの失敗しない選び方をまとめると、着目すべきポイントは次のとおりです。
- CPUはCore i5以上
- メモリ容量は8GB以上
- ストレージはSSD 256GB以上
- ディスプレイの解像度はフルHDの1920 x 1080以上を推奨
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。